2022年12月10日(土)、以前から行ってみたかった足柄峠へ行ってきました。更に、足柄峠から山北町・洒水の滝へ抜けるルートがあると知り、新しい観瀑台が設置されたとの話も聞いていたので、是非ともこのルートで歩き、洒水の滝まで行きたいとスケジュールを組みました。
・・・が、所要時間を見誤り、ちょっと失敗(;´・ω・) 久しぶりに未知のルートだったというのも時間見誤りの原因か、それでも、富士山を堪能した楽しい山歩きとなりました。
今回のルート
御殿場線松田駅 9:27 – 御殿場線足柄駅 9:53 – 足柄古道(虎御前古道経由) – 足柄峠(足柄城址公園) 12:20 –
足柄万葉公園 13:28 – 山伏平14:33 – 21世紀の森 15:35- 県道726号線 – 洒水の滝入口 17:30 – 御殿場線東山北駅18:10
まずは御殿場線足柄駅から
一週間前は、やはり御殿場線で谷峨駅まで行き、大野山へ登ったばかり。その際は富士山は見えなかったけど、今回はばっちり見えます。期待大!
御殿場線は大野山や高松山を登るのにちょくちょく利用はしていたけど、谷峨駅より先へは行ったことがなく、今回、足柄駅に降り立つ事だけでもワクワク気分。しかし、この時点で時間の見誤りが。。。
御殿場線は1時間に1本しかないローカル線なので、9時台では9時27分松田駅発の電車に乗り、足柄駅に着いたのは、すでに10時近くなっていました。降りたのは私たちだけ。だーれもいない駅。ここは無人駅だそうな。
初めての足柄駅にワクワクで写真撮ったりウロウロしたりで結構時間を取ってしまった(;・∀・) なにやらリニューアルした駅舎らしく、素敵です。誰もいないけど金太郎さんとくまさんがいました。
何やらおしゃれ。同じ駅舎には行政施設がりました。土曜なのでしまってましたが。
さんざん写真撮りまくってから、ようやく歩き出します。ハイキングコースがいくつかあるらしく、そのうちの一つにとりえず行ってみることに。そのハイキングコースの先に足柄古道がある模様。
踏切を渡り住宅街の中へ入っていきます。
しばらく住宅街を歩き、振り向くと冠雪の富士山がどんっと。きれいです。
金太郎さんの標識がかわいいです。足柄峠まで80分。金時山へも行けるんですね。金時山はいくつか登山口がありましが、もしかしてこれが金太郎コースかな?確か今は通行止めとか。
住宅街から舗装された林道へ変わってゆきます。空気がひんやりと気持ちよい。水の流れる音がします。
やがて鳥居が見えてきました。嶽之下宮の奥宮のようです。嶽之下宮はもっと駅の近くに、それらしき建物が見えていたましたが、今回そちらへは寄らず。この先の道中を無事なものになるようお願いに、ここには寄ってみましょう。
とても静かでただ、水の流れる音のみ。静謐な空気です。
初めて訪れる事ができたお礼と、この先の安全をお祈りしてきました。
更に沢沿いに歩きます。水の流れる音と緑のにおい、空は青く晴れ、とても気持ちが良い。それにしても誰もいません。
途中、頼光対面の滝なるものに出会いました。このあたりでようやく歩いている人を発見。なんとなく安心。少し上に登れば滝に出らるようです。寄ってみましょう。
だいぶ下の方からすでに滝の姿が見えています。すぐ近くまで行けました。なかなかに見栄えの良い滝。マイナスイオンを浴びるしろくまくん。
滝のすぐ横にはこんな建物が。人気はないけれど、使われているようです。道場、とあるので、滝行が行われてるんでしょうか。
滝から戻り、さらに沢沿いに歩くと、今度は銚子ケ淵なる場所にたどり着きました。
高さはないものの、これも滝なのかな?きれいな場所です。
この先まだ沢沿いの道は続きますが、ハイキングコースはここで終わりのようです。先に進もうとすると、「この先通行止め」の立て札があり、ひるむ私たち。どーする??
標識には「この先足柄峠へは通り抜けできません」と書いてありました。ここまで来て引き返す??
とりあえず少し行ってみよう、という事になり、先に進む。林道なので車両に向けての標識だと考えて様子を見ながら歩きます。
歩きやすい気持ちの良い林道が沢沿いに続き、やがて沢を離れ登りになります。通行止めの様子はありません。そして標識が現れました。
「虎御前石入口」「虎御前古道」「車道まで900m」などの標識。まっすぐ行くか、それともこちらの道へ行くか。通行止めの標識などはありません。どーしよう。。。。最近このあたりを訪れた人のブログではこの虎御前古道を歩いている模様。というわけで、ひとまず、こちらの道を行くことにしました。
道中は何やら荒れ模様の道でした。ピンクテープを目印にして歩き続ける。ようやく、虎御前石なるものがある地点にたどり着きました。しかし、どれがその石なのやら???奥に続く更なる道もみつけられず、こ、これがその石??と思われるものを撮ってみたけれど。。苔むした上に、落ち葉で埋もれていて、こ、これかなあ??かなり疑問が残る代物でした。うーーん。
気を取り直して先へ進みます。
途中、鉄砲を持ったハンターに遭遇。ビビりました!間違って撃たれないよう。。。笑 話しかけたところ、イノシシが良く出るらしいとの事。気を付けないとね。
やがて道は急登になり、車の音が聞こえてきます。そろそろ県道かな。と思ったら、やはり県道に出ました。今歩いてきた道を振り返って撮った写真。
ここからはしばらく車道歩きになります。やがて富士山が顔を見せました。どんっ!車は少なめ。バイクが結構通ります。自転車の人も!歩いている人は私たちだけ( ´艸`)
素晴らしい、富士山ビューポイントに遭遇♪ 車やバイクの人たちも車両を路肩に停めて写真撮影してました。雲一つかからず、クリアな富士山。惚れ惚れしますね~
散々富士山を堪能して歩き始めます。ようやく前方に歩いている人を発見!
やがて足柄峠の標識に出会います。やっと着いた!車道歩きは味気ないものなので、長く感じましたが、思ったよりは長くあるいてはいません。ちょうどお昼時、12:20。ここらでお昼にしましょう。
あの階段を登ると公園のようです。行ってみましょう!
おお!富士山がどどーーんと!これが見たかったの~
園内をさらに進むと・・・またまた絶景が広がっていました!
テーブルとベンチがあって、人がいたけどどいてくれたのでここでお昼ご飯。お隣には、家族連れがのんびりとくつろいでました。本当に人が少ない。こんなに良い景色が見える場所なのに、なんで??
30分ほど休憩して立ち去りがたかったけれど、13:00頃には出発。まだ先が長いのであまりのんびりはしてられません。階段を降り、車道沿いに少し歩くと足柄山聖天堂なるものがありました。
更に車道沿いを歩き、足柄万葉公園を目指します。30分ほどで到着。13:28。しかし、本当に人がいない。そして、この万葉公園も人がいません。。。(;・∀・) イメージしてたのとちょっと違う、この公園。人が本当にいなくて、ところどころに色々な石碑が立っていました。
車道を離れてしばらく園内を歩き、やがて登山道らしきものが見えてきましたが、、、不思議な手作り風標識。信用してよいのか???と思ったら、登ってきた集団とすれ違い、ちょっと安心(´▽`)
御殿場線駿河小山へもでられるようですね。私達は洒水の滝に出たいので、ひとまず、矢倉岳コースへ向かいます。見晴らしのない地味な道を歩きます。ところどころ崩壊していると思われる景色も見られます。
1時間ほど歩いて、山伏平。ここらで矢倉岳と洒水の滝方面へ分かれる分岐があるはず。と言っても、まだまだ洒水の滝、という文字は見当たりませんが。
まずは21世紀の森を目指します。ここらあたりも崩壊してる場所が沢山ありました。途中、洒水の滝の上流とみられ場所を渡渉しましたが、水は少ししかありませんでした。ここもかなり崩壊してました。
15:20頃、21世紀の森へ入っていたようです。15:35頃、森の中のセントラル広場という場所へ到着。だれーーもいません。そもそもここは何なのかよく知らずに来てしまいましたが、森林・林業の事を学べる施設のようです。例えば、学生の課外授業みたいなのに使ったりするのかな??かなり広い施設のようです。
洒水の滝への道は標識があり、野鳥の森という場所から入っていく模様。その地点に確かに標識があったのですが、その先の道というのがどうにも不明瞭な森の中になっており、時間も16:00近くになり、ちょっと怖くて進む気になりませんでした。うーーん、どうする??16:30頃にはもう薄暗くなってくるから、ちょっと山道は怖い。
野鳥の森へ至るルートに進まず、先に行くと展望台、と謳った場所があり、ちょっと登ってみましたが、、、展望台というほどの高さもなく、見晴らしもなんだかイマイチ。。さて、どうしよう??と先を少し歩くと、またまた洒水の滝への標識が現れました。こっちは道も整備されてるようですが、その先がどうなってるか?薄暗い中、山道は怖いな、、、と思いつつ標識をよく見ると、洒水の滝への道は通行止め、との表示が!!一部区間で工事中なんですと。
途方に暮れた私たち。時刻はもう16:00になろうとしてます。仕方ないから迂回ルートとして表示されている、726号線を目指し、今歩いている道を進むことにしました。車道だし、暗くなっても山道よりは安心だしね、ってことで。726号線は洒水の滝へ通じる道でもあるので、以前通ったこともあるのでなんとなく土地勘あるし。
ということで、延々と車道を下り、日が暮れる直前で726号線へ出る事ができました。726号線をでてからはひたすら道路沿いを歩き、見たことのある、洒水の滝入口の看板を見つけました。時刻は17:30。あたりは真っ暗(;´・ω・)
この近くから山北駅もしくは東山北駅へ行けるバスに乗れるはずなので、バス停をチェックしたらちょうど17:40のバスがあり、無事に乗ることができました。はあ~、良かったε-(´∀`*)
帰りは乗換駅で晩御飯を食べて労をねぎらい合いました。
あとがき
結局、洒水の滝へは行けずじまい。夕刻が迫り、山の中で右往左往するという、あるまじき事態になってしまった敗因は、時間の見誤り、事前の下調べが甘かった、という事でしょうか。初めてのルートでもあるので、下調べは重要です。そんなに危険個所がある場所でもないけれど、この季節は暗くなるのが早いので、時間に余裕をもった計画をたてないといけませんね。足柄駅スタートなら少なくとも、もう1時間くらい早い出発でないといけませんでした。いくらなんでも10時過ぎからスタートでは遅すぎでした。
同じルートはもういいかな~?富士山の眺めが素晴らしかったので、足柄峠はまた行ってみたいですけどね。洒水の滝も、また別のルートで行くつもりです。
まあ、目的は達成できなかったけれど、楽しい山歩きではありました!